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目標達成日記の話

· 目標達成日記の話

目標達成日記とは??

追い込まれると逃げるクセがあり、いつも追い込まれては逃げきた。大学は留年し、成績表がほとんど可であり、就職活動の面接では企業に「おまえみたいなやつはいらないと言われ」怒りくるった後に、どうして俺はいつも頑張れないんだ。そんな自分が嫌で嫌でしかたなかった。そんな自分をどうしても、変えたいと思い22歳から書き始めた自分観察日記。それから17年の時を経て、進化して目標達成日記となった。

「目標を立て、日記を書き、良い返せば、人は変われる」

日記の書き方を公開しようと思ったのは、高校での「人は変われる」をテーマにした講演経験である。講演を通して、自分の書いている日記が高校生の変わりたい気持ちを後押しできるのではないかと感じるようになった。

それなら高校生だけではなく、社員教育に悩む企業、社員に自主的な成長を促したい企業に対し、このノウハウを活用した新しい日報サービスを提供してはどうかというアイデアも貰った。

世の中には0⇒1、1⇒100、-100⇒0にするのがそれぞれ得意な人がいるという話が最近話題になった。私はー100⇒0にするのが得意である。人が変われることを後押しするサービスで、変わりたい人を助けることが私のミッションである。

前置きが長くなったが、自分を変えたいと考えている人におススメの目標達成日記の書き方を読んで、役に立ていただきたい。

■目標を立て

・目標は内面と行動である。

目標と聞いて、痩せたい。きれいになりたい。TOEIC900点。英語が話したい。良い大学・企業に入る。試合で勝ちたい。プロの選手になる。イケメン、かわいい恋人を作る。素敵な人と結婚する。得意なものを作る。かわいくなりたい。かっこよくなりたい。お金持ちになる。親友が欲しい。等、知識、スキル、外面に偏った目標がたくさん出てくると思う。

これがたくさん出てくるのは良いことです。

・ここからもう一歩進めて、なんでそうなりたいんだろう?その目標を達成する人ってどんな人だろう?どんな行動するだろう?

・まずは、なんでそうなりたいのか?

例えば、痩せたい。痩せたいと言っても、ひょろひょろしている人になりたいわけではないと思う。痩せたいの中には、モテたいがあるかもしれない。モテたいなら、かっこよくなりたい。英語が話せたら。と連想ゲームのようにスタートすると、いろんな知識、スキル、外面が出てくると思う。

・その目標を達成する人ってどんな人(内面)だろう?
諦めない人、本気でやるひと、思いやり、正直、誠実、情熱、好奇心、責任感、謙虚、一生懸命、約束を守る、前向き、明るい、努力、人のせいにしない、向上心、自信がある、嘘をつかない。落ち込まない、言い訳しない。などなど、と内面に関することが出てくる。

・どんな行動するだろう?
すごく簡単なことから、難しそうな行動までたくさん書き出す。
朝早く起きている。毎日勉強している。健康的な食べ物を食べている。睡眠時間がとれている。余裕がある反応する。怒らない。切れない。感情的にならない。やさしい言葉をかけられる。笑顔で接する。安心出来る雰囲気で話す。毎日鏡を見る。毎日歯を磨いている。

・理想の人物像ができた
知識・スキル・外面→なりたい理由・内面・行動が出そろった。これを元に自分の理想の人物像ができた。これって、知っている人にいないか、と考えるとより深く理想の人物像が描ける。すでに、あこがれの人やメンターがいる人は、その人と比べてみたり、少し違ったら修正を加えるのも良いと思う。そうやって、より具体的に理想の人物を作り上げる。この作業が重要です。

・理想の人物になるための、自分へのメッセージを作ろう
自分の例であるが、こんなメッセージを送っている。

「あと一歩を頑張る。たった一歩が未来を決める」
22歳の時に、就職活動に失敗して、これまで追い込まれると逃げるクセがあって、それを直すためのメッセージ。

「自分の生きている中で考えが足りない。常に考えて生きる。普段の日常生活から考えるくせをつける。自分の話す一言一言をしっかり考えながらはなす。今自分はどんな状況で、どういう場面なのか。すべてを考えながら生きる。この言葉を言ったら相手が何を思うのか。相手に対しての配慮。人に常に迷惑をかけて生きていると思え」

23歳の時に、家庭教師の教材販売会社で、営業職を辞める時に、所長から真剣に怒られたときの言葉と、人に好かれる人、人に愛される人になるにはどうなればいいのかと考えて自分に送ったメッセージ。

「大切な人の感情に左右されない。しかし、感情を受け止め、内に受け入れ、上手にそれを外にだし霧散させる。」

結婚し、子供が生まれ、新しい家族ができ、新しい家族の感情の状況に影響を受けるようになっていた。家の大黒柱として、感情をかわすのではなく、感情を受け止めてから、上手に受け流せるようにしたいと考えた。友人や知り合いなどの距離感なら、受け流せない時は、交わすという選択肢もあったが、家族はできる限り受け止めなければならないと感じている。

3つ例を参考に、自分に向けたメッセージを作って欲しい。

■日記を書き

日記に書く事は、4つです。

①自分の良い行動+良い感情+追加の更に良くなる案(書きたい人だけ、無理にはお勧めしない)。

②自分の悪い行動+負の感情(感情が落ち着けたい時に書く)+改善案(書きたい人だけ、無理にはお勧めしない)。

③他人のあこがれる行動+感情

④他人がしてくれた嬉しいこと。感謝したこと+感情

感情が入りすぎて書けないという人もいるので、淡々と行動を書くだけでも良いです。特に、悪い行動はあまり考えずに、置いてくるイメージで書き込むだけでも良いです。感情も置いてくるイメージで書くと、感情が落ち着くという人もいるので、書き方は自分に合うように、工夫してもらえれば良いです。日記の型として、この4つの型を使って書くのが効果的ですが、行動以外の部分は人により、やりやすさが色々あるようです。

他に書きたい事があれば、書いてもよいのですが、他人の自分への悪い行動、振る舞いなどは書かないでください。これは、読み返すたびに負の感情になり、他責の心がむくむく沸いてきて、なかなか変われないのは、悪いことをされたからだと思うようになります。こうなると、内省することなく、他者への感謝の気持ちも薄れ、日記を書き始める前より悪い状態になってしまいます。要注意です。

■読み返して

人は忘れる生き物です。この読み返しでの、振り返りが重要です。読み返しで、過去の体験の追体験ができます。良い行動は、もう一度良い行動をした気持ちになります。悪い行動は、認識するだけで、改善に向かいます。認識以上に、直したいと考えると、ダイエットのリバウンドのように、返って悪い行動をしてしまいます。繰り返しになりますが、この悪い行動をしているなと認識して、日記に書いておくだけで、少しづつ問題のある行動は減っていきます。

あこがれの行動は、自分自身がその行動をとれれば、あこがれが自分のものになります。いきなりは難しいので、読み返しで、こんな機会があったら、この行動をしようと準備しておくことができます。頭の中でイメージするだけでも、人間の脳は、実際にやったのと同じように錯覚するという検証データもあります。スポーツ選手のイメージトレーニングと同じと考えるとわかりやすいかもしれませんね。

感謝の気持ちは、疲れたときや落ち込んだ時に、この日の日記を読み返すという使い方をしている人もいます。感謝の気持ちを読み、1人ではないとか、支えられていると感じることができます。感謝の気持ちは、良い返した時に、お礼の連絡をすると、お互い良い気分になれるのでおすすめしています。

■自分へのメッセージ(目標追加)
「目標を立て」の段階で作った自分へのメッセージと同じ作業である。日記を読み返したり、新しい体験をして、目標や課題が出来たときに、追加で自分へのメッセージを付け加えて欲しいです。
このメッセージの追加をすると、自分が変わってきているのを実感できます。こんな高い課題を書くなんてと思います。

■人は変われる

日記を書き始めると、感情の起伏が大きくなると思う。最初は、自分の嫌な面がよく見えて嫌になるかもしれない。これが変化の成長痛のようなものである。これまで見ないふりをしてきた事なので、変わっている、変わっていると思って欲しい。

よく聞くのが、こんなに辛いなら、何も考えてなかったときの方が楽ということを言う人もたくさんいた。それでも続けた人は、嫌な面がだんだん日記から減ってきたのが嬉しい。良い行動が増えている。感謝するような事を自分が書くとは思わなかった。落ち込んだ時は、この日の日記を読むようにしているなど、続けた人は変わっている。

3年日記を書き終えたら、一年目の日記が本当に自分か疑わしい気持ちになる。人によってはネガティブすぎて気持ち悪くて読みたくないという人もいる。変わりすぎ。

日記歴17年を超えて思うことは、月並みであるが日記を書いて良かった。こんなに笑え、泣け、感情移入しまくれるノンフィクション小説もないだろう。

目標達成3年日記をおすすめします。