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社員が自ら動かない??-社員10人の社長講座⑪

· 社員10人の社長講座

教育関係でよく受ける相談に、「うちの社員は指示待ちで本当に困る。」があります。知識やスキルとは少し毛色が違う問題で、単純にセミナーなどに参加しても変わらなそうだからかもしれません。

 

これは根深い問題で、社員からは何かすると「勝手なことをするなと言われる」という話もあります。本当に何も考えずに指示を待っている人もいるので、一概にどちらが悪いとは言えないかもしれません。

 

一番良い解決策は報告の方法を変えることです。

 

この問題が起きている企業の報告会(個別の報告含む)は過去~現在の状況の説明をしています。しかも、失敗したことがあれば、その言い訳の時間に大部分が使われている光景もめずらしくありません。

 

そして、「次はどうしましょうか??」と指示待ち発言が出てきます。

 

何も考えてないのか、、と頭を悩ませることになるまでが一連の流れになります。

 

この対策のためは、報告会は3割を「過去~現在の状況」、残りの7割を「未来に何を行うか?」に変更します。

 

報告会の流れは、社員が過去・現在に何があって、次のアクションの説明する。社長は次のアクションを承認する。または、懸念があれば質問、助言をする。この流れで、社長と社員と共通理解(コンセンサス)を作ります。

 

今まで指示待ちの文化があった社内を一気に変えることはできませんが、少しづつ少しづつ未来に向けた発言をするようになります。

 

このやり方なら、指示待ちにはならず、また勝手にやることにもならないので、お互いのストレスも軽減され、より良い動きを社員の方がしてくれます。

 

報告方法の変更に取組んで、指示待ち社員を自走する社員に教育しましょう。